ラクトフェリンの効果

 

ラクトフェリンの作用については前述の通り全てがはっきりわかっているわけではありませんが、効果については既にいろいろと実証されています。

 

まずは菌やウイルスが繁殖するのを抑制する効果で、これはブドウ球菌や大腸菌からキレート作用(金属イオンへの結合)によって鉄分を取り除くからです。逆に乳酸菌やビフィズス菌など善玉菌は増やしてくれます。

 

日本では特定保健用食品(通称トクホ)として機能表示が認可されているヨーグルトなどでおなじみですが、便秘や下痢の改善や、有機酸が増えてアンモニアが減少し、腸内環境が改善されたりします。

 

又、鉄分の吸収効率を高めて貧血を改善し、ナチュラルキラー細胞などの免疫細胞が活性化して免疫力も高まり、健康増進に役立ちます。

 

他にも花粉症などのアレルギー症状の緩和や、生理痛の軽減、骨粗鬆症の防止、口内炎、口臭、水虫の改善など、とにかく多彩な効果が認められ、注目されるのも無理はないようです。

 

しかも嬉しいことに肥満改善にも効果的だということで、それはラクトフェリンがT細胞に作用してIgE抗体を低下させるからで、肥満細胞から生産される活性アミン(ヒスタミン)を減少してくれます。こうして多彩な効果を聞くだけでも多くの人が興味を持つと思います。