ラクトフェリンとは

ラクトフェリンという健康食品の人気が高まっているようです。ラクトフェリンはLactoferrinと書くのでLFとも表記されるタンパク質の一種で、トランスフェリンファミリーに属している成分です。

 

このラクトフェリンは最近になって注目を集めるようになりましたが、発見されたのは1939年といいますから結構古く、元はスウェーデンの学者が赤色タンパク質として学術的に見解を発表し、1961年 にラクトフェリンと命名されました。

 

この名前は「乳(lacto)」に含まれる「鉄(ferrin)」と結合した蛋白質という意味で、そこから連想する通り、母乳や牛乳などの乳に多く含まれ、他にも涙、唾液などの粘膜からの分泌液にも含まれています。

 

但し、熱に弱いので、市販の牛乳など加熱殺菌した食品には殆ど含まれず、健康食品としての開発も遅くなったようです。

 

ちなみに、牛乳に含まれるのは「牛ラクトフェリン」で、人間の体内にあるのは「人ラクトフェリン」で別種なのですが、牛ラクトフェリンを人が摂ることによって血液中の人ラクトフェリンも増加することが確認されています。

 

その理由については、消化酵素によって大きな単位に分解されたラクトフェリンから強い抗菌作用を持つラクトフェリシンが生成されることと関係があると考えられていますが、詳しくはまだ解明されていません。